解剖生理

呼吸療法に必要な肺の解剖生理① 肺までの通り道

呼吸管理に解剖生理は必要不可欠です。

どんな治療やケアも解剖がわかっていなければどうしようもありません。今は難しいかもしれない、苦手かもしれないけどしっかり覚えたらその知識が自分の味方になってくれます。まずは苦手意識を少しでも変えて、ちょっと覚えてみようと思ってみましょう。

肺までの流れを覚えよう

肺までの流れを簡単に説明します。

まず吸気、息を吸う時の流れは

鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺胞

です。では逆に呼気、息を吐く時の流れは

肺胞→気管支→気管→喉頭→咽頭→鼻腔

ですよね?

この順番はしっかり覚えてください。もしも息をする時に何らかの問題があれば、この通り道のどこかで問題が起きていることになります。その理解の為にも解剖の知識が必要なんです。

ここで注意して欲しいのは、酸素交換をする場所は肺胞のみです!

新人看護師さん
新人看護師さん
肺は呼吸する場所ですよね?肺全体じゃないんですか?
さじ
さじ
  肺全体の中でも酸素と二酸化炭素の交換は、肺胞のみなんです!一歩踏み込んで覚えてしまいましょう!

それ以外の場所は基本的には死腔と呼ばれ、酸素交換がされない肺胞までのただの通り道です。この死腔という概念は、人工呼吸器の管理の際に非常に重要になるので覚えてしまいましょう!

肺の場所と構造を覚えよう

肺は胸腔の中に存在し、その空間で広がったり縮んだりを繰り返して息を吸ったり吐いたりしています。胸郭と胸腔についてはしっかりと解剖の教科書を見直してください。

肺の構造について

肺は大きく分けて右肺と左肺に分けることができます。特徴として右肺は3葉左肺は2葉ですね。これは絶対に覚えておきたいところなので覚えましょう。

右肺(上葉・中葉・下葉)
左肺(上葉・下葉)

どうして左が2葉かはわかりますね?そう、心臓があるからです。その為、気管支の分岐の角度も違ってきます。

肺の分岐角度は正中線から

右主気管支が右に25度
左主気管支が左に45度

の角度で傾斜しています。誤嚥しやすいのは右主気管支側になります。これも覚えておいてください。

気管支構造について

気管支は1本の気管からどんどん分岐していきます。教科書的には23分岐すると言われています。左右の肺それぞれに主要の気管が分岐し、その中でさらに分岐を繰り返していきます。その特徴として再度交わることはないということです。表にするとこんな感じ。細かいですね〜。

名称分枝次数肺領域の単位内腔(mm)
気管016.5
主気管支113
葉気管支2肺葉7~5
区域気管支3肺区域4
亜区域気管支4肺亜区域
小気管支5
細気管支8〜10肺小葉1
終末細気管支16肺細葉0.5
呼吸細気管支17〜0.4
肺胞嚢〜220.3
肺胞23肺胞0.2

引用 呼吸両方認定士 認定講習会テキスト

本当はこれ全部覚えたほうがいいんですが、最初は覚えれないと思うのでゆっくり覚えましょう。

そして重要なのは肺胞以外は通り道という点です。先にも言いましたが、ガス交換ができるのは肺胞のみなんです。そこまで行かないとガス交換はできず呼吸ができないんです。これだけしっかり覚えましょう。

まとめ

解剖生理で覚えることは実はまだまだ多くあります。

ですがいきなり全て覚えることは難しいので、ゆっくり一つづつ覚えていきましょう。ゆっくりといっても患者さんは待ってはくれません。覚えるときにしっかり覚えて自分のものにしてしまうんです。

次回以降も一つ一つのことに関してまた詳しく説明できればと思います!

以上です!

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さじ
さじ
大学卒後、病院で8年間勤務。日本だけじゃなく世界の医療を経験するのが夢。。最終目標『米国呼吸療法士』#CE #呼吸療法認定士